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「ハア…ハア…間に合った!」
教室に入るなりおれは机に体を倒した。
―キンコンカンコーン―
チャイムがなり、先生が入ってきた!
健二は……ドンマイ!
「席に着けよ~!出席をとるぞ~!」
さっきまで喋っていた生徒達が席に着いていく。
「じゃあ…出雲祐介!」
「は~い!」
出席番号でおれは一番目だ!
一番目って何かと損だと思う!
だって先生はめんどくさいときって真っ先に出席番号が1番の奴当てるじゃん!
―ガラガラガラッ―
あっ!健二だ!
「ハア…ハア…ハア……セーフ!!」
「アホ!アウトだ…川崎!……川崎遅刻っと!」
「ちょっ!待ってくださいよ阿倍先生~!」
阿倍先生は健二の話など聞かず、出席簿に川崎遅刻とつけている。
健二…ドンマイ!
健二は落ち込みながら席につく。
「よし!全員いるな!今日も1日サボらず勉強しろよ!」
阿倍先生はそう言い残し教室を出ていった。
それと同時に健二がおれの席に近づいてきた。
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