『全てを金に換える力』

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「あいつがうらやましい・・」 僕はトイレの個室でつぶやいた。 あいつとは僕の上司のMのことだあいつは僕より年下で仕事も全くできないのに毎日僕に偉そうに言う。 「あれ、まだ仕事で来てないの!?お前はトロイなぁ本当に僕より何年長く生きてるの?無駄に生きてるくらいなら仕事したら?」 ムカつく言い方だが僕は言い返すことができない。なんてったってあいつはこの会社の社長の息子である。 仕事は僕の半分もできないのに、年収は僕の倍ぐらいある。 なんで、そこまで言われてあいつがうらやましいって?それはね、あいつが女にモテルんだよ!!あいつの顔が別にいいわけじゃない!別に自分をカッコいいとは思っていないが、むしろ僕の方がいいくらいだと思う。 ならなぜあいつがモテルのか、それはやっぱり金だよ! 女だって人間その者より金を見ているんだよ。 金だ!金!カネ!金が欲しい、金さえあれば女だっていくらでも手に入れることができる悪魔に魂を売ってもいいから金が欲しいあぁ手から金があふれてくればいいのに
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