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「なぁ、帰りどうする?今日バイト?」 教師の目を盗みこっそり教室内に侵入する帝。 まだ高校生というこの若さゆえの、腹から出る笑い声や、やかましさが盾となっては先生も気づかないだろうが。 「今日はない。帝と帰る」 そう返事して、桃井は視線を一瞬こちらにやり、すぐさま何もなかったように窓の景色へと元に戻す。 その仕草に一学年から慣れていた帝は、思わずにやける。 「桃井~そんなに俺と帰るのが嬉しいのかよ」 「馬鹿ッ、ちげぇーよ。勘違いすんな」 腕でグイグイ押してやると口だけで抵抗する桃井を助けるように予鈴がなる。
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