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「ちぇ。じゃあ放課後、廊下で待ってるよ」
「おう」
そそくさ自分の教室へ帰る可愛らしい帝の背中を目で追う。
小さい。愛らしい。可愛い。けれど生意気。
男子校とはいえひっそり誰にも言わず、桃井と帝は一年の秋から本格的に付き合っている。
可愛くてたまらなくて誰にも取られたくないし、彼を触られたくない。
できれば、いつもそばにいて守ってあげたいくらいだ。
そんな大好きな恋人を余韻に、割り当てられた席へうだうだ言っても仕方がないので、素直に腰をかける。
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