6/38
前へ
/65ページ
次へ
「ちぇ。じゃあ放課後、廊下で待ってるよ」 「おう」 そそくさ自分の教室へ帰る可愛らしい帝の背中を目で追う。 小さい。愛らしい。可愛い。けれど生意気。 男子校とはいえひっそり誰にも言わず、桃井と帝は一年の秋から本格的に付き合っている。 可愛くてたまらなくて誰にも取られたくないし、彼を触られたくない。 できれば、いつもそばにいて守ってあげたいくらいだ。 そんな大好きな恋人を余韻に、割り当てられた席へうだうだ言っても仕方がないので、素直に腰をかける。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

233人が本棚に入れています
本棚に追加