233人が本棚に入れています
本棚に追加
一番後ろに窓側の端。
前と席は変わっても早々文句はない。
欠伸をしながら周りを見渡すと、壁とは反対の右席にいる男子が目についた。
学年でも上位の俺の身長を抜かし、筋肉の付きも良いらしく、体格はがっしりしている。
顔立ちは……というか、きっと学校の中で一番の綺麗。これが容姿端麗っていうんだろうな、と観察していれば冷たくまっすぐな視線が桃井を捕らえる。
「何?」
ポケットに手を入れながら、隣席の男子はこちらをいかがわしい目で見つめている。
どうやら見過ぎたらしい。
最初のコメントを投稿しよう!