第一話 三学期、始まる!

9/24
前へ
/85ページ
次へ
「全く…、大変だったんだからな!未だにかなり眠いし」 「でも楽しかっただろ?」 「まぁ、楽しかったけど…、って!ほとんど姉さんが一方的に楽しんでたじゃん!」 「あぁ、そうだったな」 そんな感じで姉さんと会話しながら朝食を済ませて、歯を磨き、顔を洗い、髪を整えて、家を出た。 「じゃあ姉さん。行ってくるよ」 「あぁ。行ってこい。ちなみに今日の夕飯当番はお前だからな」 「了解」 大半の家事は午後から出勤する姉さんが担当する分、夕飯は俺がほとんど担当の当番制である。 その甲斐あってか、俺はそこそこ料理ができる。 亜芽位高校までは少し距離がある。 そして途中で必ず、聞き覚えのある声を聞く。 「おーっす!やっすー!元気してたぁー?」 「久しぶりだな。保幸」
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1894人が本棚に入れています
本棚に追加