第一話 三学期、始まる!

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元気に制服の前を開けている方は野口国世。 明るい性格で、人柄がいいため、クラスの女子に好かれるタイプだが、年上好きのために興味が無く、姉のいる俺が羨ましいとか。 静かに挨拶した眼鏡の真面目君は福沢論吉。 頭が良くてテストでは常に上位と勉強については完璧。 だが、年下の女の子が好きなロリコンで、年下の女の子を前にすると本性が出る危ないヤツだ。 「国世に論吉か。おはよう」 「なんだよ~!やっすーは相変わらずだなぁ~!」 「そんな短い間に変わるわけないだろ」 「えぇっ!?た、例えばさ……!その、冬休みの間に、お前が、お前の姉ちゃんとさ……!」 何興奮してんだコイツは……。 「口では言えないような経験をしてさ、やっすーがちょっと大人の階段を上ったりとかしちゃったりさ!」 「アホか。俺と姉さんがそんなことするわけないだろ」 …たまに姉さんに襲われそうになったりはするが。
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