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…夢を見ている。
まだ冬だってのに、周りには桜が咲いていた。
そして俺の目の前には……、
顔ははっきり見えないが、女の子が立っていた。
何故俺は女の子と二人きりで立っているのか?
…わからない。
そう考えていると、女の子が口を開いた。
「あ、あの……!」
聞いたことのある声。
でも今はそれが誰なのかが、思い出せない。
「な、なんですか……?」
「わ、私……!保幸君のことが……!」
え、何……?
俺の……ことが……?
「そ、その……!す、す……!」
もしかして、これって……!
しかし……、その声と……。
「………い……。……ろ………。…………うと…」
聞き覚えのある声が聞こえる。
「……きろ…っ…!……かな……、……うと…!」
「…んっ……。……んんっ?」
目が覚めた。
いや、姉さんに起こされたのである。
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