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「やっと起きたか。馬鹿な弟よ」
目を開けると、そこにはちょっと機嫌が悪そうな姉さんが俺のベッドの横に立っていた。
「なんだ。姉さんか。って、馬鹿ってなんだよ!」
「馬鹿は馬鹿ではないか。朝っぱらからニヤニヤしながら寝てたんだからな」
…マジかよ。
「…お、俺なんか言ってた?」
姉さんが顔をニヤニヤしながらこう言った。
「たしか、『お、俺と今夜寝てください!』とか言ってたような。
お前も大人だな」
「いやいやいや、絶対言ってないから!なんだよ、寝てくださいって……」
「ん?それは女の子とあーんなことや、こーんなことをするのではないのか?正直に言え、エロ幸よ」
な、なんだよ。
エロ幸って……。
「だーかーらー!言ってないって!」
と、俺は姉さんに必死に弁解するが……
「まぁ、そんなことはどうでもいい。朝食ができてるから早く来い。10秒以内に来なかったら、すべて私が食べる。」
華麗にスルーされた。
しかも10秒って無理だろ…。
でも姉さんに逆らうと、何が起きるか分からないので、早く着替えを済ませてリビングに行こうとした。
しかし……。
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