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子どもの頃、母方の里にある竹山に筍を掘りに行った事がある。日頃はそう人が入らないので、猪やらなんやらの足跡がかなり残っていた。
その中にはカモシカもあって、うち等はその日、偶然その姿を目撃した。
「ほら、あそこにおる」
と指差された動物を見て、
「鹿?」
と聞き返したのを、今でも覚えている。
鹿っぽいけど、スマートな牛っぽくも見える、カモシカ。昔は足が速くてスレンダーな人の脚の事を、
『カモシカのような脚』
と表現していたもんだ。
最近はカモシカ自体なかなか見ない動物なんで、そんな表現は廃れつつあるけど……
そんなカモシカに、妄想ピントを合わせてみよう。
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