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よかった
なんとかなった
「君はどこから?」
「桜坂町からです」
「へぇ、じゃあ結構遠くない?
電車代かかりそうだね」
「計算したら寮とさほどかわらなかったんです
親が、近くにいたほうが安心だからって」
「そっか 今日は電車でトラブルだったよね?
事故じゃないんだよね?」
「えっと・・・その・・・痴漢・・」
「したの?」
「してませんっ!」
「あははっ 間違えられたんだ」
「いや・・・その・・・俺が・・されて・・」
前を歩いていた先輩の足が急に止まった
ぼーっとしてて顔面強打する
「あたぁ・・・どうしたんですかぁ・・うへっ!」
ぬっ と顔を近づけられた
少し怪訝な顔をしている
「なんで抵抗しなかったの?逃げればよくない?」
「それは・・・面倒になりたくたくて・・着くまで我慢すればいいやって・・」
「・・・・ふーん・・」
?
「気をつけてね」
?
「今度何か危ないと思ったら絶対逃げること!」
「えっ」
「わかったぁ!?」
「うぇ?! は はい!」
そう言うとまた歩きだした
そんなにまずいことだったのかな?
少しムッといているみたいだ
何でだ
でもちょっとかわいいと思った
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