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重たい瞼を開けると見慣れない部屋
「………ここどこ……?」
起き上がろうとして後ろから抱き締められていることに気がつき
おそるおそる振り返ると佐藤くんが眠っていって
昨日の記憶が蘇り
声にならない声を上げる私に気がついたのか佐藤君が目を開けて
「おはよう」
当たり前のように挨拶されても何て答えていいのかわからない…
「お前抱き心地いいから良く眠れた」
頭に落とされたキス
頭を回転させるけど
昨日この部屋にきてからの記憶が無い
一気に体中の血の気が失せていく
離れたくて身じろぎしたら
さらにキツク抱きしめられて動けない…
「………離して」
「イヤだ」
「お願い…私…」
「帰さない」
「えっ…?」
「ここで俺と一緒に暮らすんだ」
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