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「そうじゃないよ、勇儀さん……」
そう哀しげに呟くと、大地は俯いてしまう。
「ボクは話を聞こうとしてくれた勇儀さんを襲おうと…
バシン!!
うにゃっ!!!!???」
「なーにバカ言ってるんだい?売られた喧嘩は買うのが筋だろう?」
どんどん暗くなっていく大地の背中を勇儀がはたく。
「い、痛いよ……それに」
「なんだい?大地はこの私に敵う程強いとでも言うのかい?」
そう言うと、ニヤリと不敵に、本当に楽しそうに笑う。
「ぅ……いや、それは…勝てないけど」
「だろう?ならその時は私が止める。それでいいじゃないか」
さて、と言いながら勇儀は立ち上がる。
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