もしもし地上のお二人へ

6/8
前へ
/32ページ
次へ
「大地、ヤマメにはちゃんとお礼を言いな。手当てしてくれたんだからね」 どこからか酒を持ってきて、ぐいっと呑む。 「はぁい…。えっと、ヤマメ……さん?」 「…あ~、呼び捨てでいいよ、別に。その代わりこっちも呼び捨てで呼ばせてもらうよ」 そう言うと、軽く頬を掻いて小さく微笑む。 「…ん、わかった。ヤマメ、これからよろしくね」 「こちらこそよろしくね、大地」 二人は笑いあって、握手を交わした。 ・
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

208人が本棚に入れています
本棚に追加