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「大丈夫なのか?それにまた…」
…やっぱり普通はわからないよね~…
「それはね?ボクの持ってる力の一つなんだ。『心の昂りを鎮める』…っていう」
「へぇ~…ん?一つってことは複数あるのか?」
少しは警戒もとけただろうし、平気かな~?
「ぅん。えーと…『地震を操る力』に『大地を操る力』かな~」
ん?変なこと言ったかな~…二人して固まってるや。
まぁ、いっか~♪とりあえずは…
「する事しないとね~…」
コォ…
首から下げた宝石のような黄色い石から、淡く光が放たれる。
それにしても…着物にネックレス……なんだかなぁ…
カランコロン…
この下駄、歩く時に音が出るんだよね~…まぁそこが気に入ったんだけど。
カラコロ…
さてと…
「本当はこんな言霊必要ないけど…『名居よ!目覚めよ!!』」
ポォ…カッ!!
首飾りから強烈な光が溢れだし、辺りを満たした。
そして、神社の奥から二人が、怪訝な顔をして飛び出して来た。
「ちょっ、今の光は何よ!?」
「本当だぜ。一体何があったんだ?」
「まあまあ、後でね~…あ、二人とも、飛べるなら飛んどいた方がいいよ~?」
「は…?」
「いいからいいから~、ほら早く~」
「お、おぅ…わかったぜ」
二人は納得いかない様子でボクの後ろに浮いてる。
…そろそろかな~…
そして…
ズズ……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
巨大な地響きが鳴り響いた。
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