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そう、
あれは
三年前―――。
よく晴れた日だった。
14才のわたしは放課後―――。
友達と一緒に遊んでいた。
「舞!こっち!」
「優利、速い~!」
私たちは体育祭でやるリレーの練習をしていた。
「じゃあ、あのビルの屋上まで!」
「えー!」
「言い訳なし!さあ用意どん!」
しばらくして…
ビルの階段の途中のところだった。
ドドドドドッ
私たちが今上って来た階段をすごい足音でかけあがる人がいた。
「誰?」
バタンッ
「なっ何!?」
あいつはいきなりわたしを持ち上げ、
「お前をあいつから奪ってやる!」
「やめて下さい!わたしは何もしてません。」
「何かしたなんて関係ないんだ!俺はここのやつらが憎くて仕方ないんだ!」
「何!なんなの!?」
「きゃあああ!」
あいつはわたしをビルの屋上から突き落とした。
道路に。
ドン!
わたしは下の茂みの上に落ち、軽傷ですんだ。
でもあの時できた、
顔の傷は治らなかった。
正確に言えば傷跡が残った。
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