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「あんたに・・・」
「・・・・あ」
赤山の首に、手をかける。
「あんたに、私の」
力を込める。
「あ、が」
「私の、私の私の私の私の私の私の───」
あの時握った手みたいに。強く、強く。
「碧渚、碧渚、碧渚、碧渚、碧渚、碧渚、碧渚、碧渚、碧渚────私の碧渚に」
ぎゅっ。と力を込めて。
「私の碧渚に、手出しさせないんだから・・・・だから」
赤山が、白目を剥く。
「だから、死んでよ♪」
泡をふく。
「・・・・死んでしまえ」
・・・・あ、死んだ。
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