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この国の物はすべて王女の物だ
だけどそれを使うのは王女じゃない
この国には暴君王女なんて存在しない
いるのは、権力に溺れた汚い大人だけ
リンには、暴君王女を演じなければいけない理由があった…
この城の地下には拷問部屋があって…
王女が逆らう度に僕はその部屋で王女の変わりに罰を受ける…
大人達はリンにとってそれが一番辛いことだとしっていたから…
「リンが嫌なら暴君王女なんて演じなくてもいいんだよ…僕は平気だから…汚い大人達にはっきり言えばいい」
僕はそう言いながら微笑んでリンの頭を撫でる
「でもレンが!」
「……ねぇリン?じゃあこうしよう…」
僕は幾度かリンと入れ替わり暴君王女を演じた。
誰一人として気付くはずがない
僕達は双子なんだから…
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