32人が本棚に入れています
本棚に追加
「リン…緑の国を滅ぼせっていえって…緑の国は邪魔なんだって…」
「そんな!いや!いやだよ私、言いたくない
でも、いわないと…」
「なら僕がいってあげる」
「`緑の国を滅ぼしなさい'って…いってあげる」
「でもあそこはあの娘の!」
「だからこそだよ…
`私の愛しい王子を奪った娘…国もろとも消してしまいなさい!'
あいつらが作り出した暴君王女にはぴったりの理由だろ」
「あの娘の事忘れられるの?」
大丈夫だよあの娘の事は青の国の王子が守ってくれるよ」
リンはいつも自分よりも人を優先する
だから僕がリンの願いを叶えてあげる
例えどんな事でも…
小さくて…ありふれた、幸せしかあげられないけど…
それでも――
―笑ってて
最初のコメントを投稿しよう!