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暴動のなかリンは動こうとしなかった
何もしなかった自分こそが本当の暴君王女だと言って…
「これは報いよ」
「リン!これを着て早く外へ!」
「レン…?何よその格好…?」
「僕が王女になる、リンはその間にリンは逃げるんだ」
「王女は私よ!罰を受けるのは―「リンは優しい子だから暴君王女なんて無理だよ。だから僕が代わってたんじゃないか!
今までだれも気付かなかったんだ…」
僕はリンの話が終わる前に言葉を放つ
「最後まで暴君王女を演じとうしてやるさ」
しばらくすると城には僕しかいなくなってついにその時がやってきた…
足音がだんだん近くなってきた…
「この無礼者、王女様の前ではひざまずかぬか!」
「緑の娘からお前の話を聞いた」
「え…?」
どうして?あの娘は…僕の話を信じてくれたの…か?
「悪の娘などいない、と言うのは、真の話か?」
「僕は国よりも民よりもリンを選んだ、これを暴君と言わずなんといいましょう」
「我々が探しているのは、人を人と思わぬ娘」
「お前のように身を挺して守るようなものではない」
「緑の娘とお前の話が本当ならば、王女は必ず来るだろう」
鐘が鳴り終わる前に名乗り出たなら―
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