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「私達の罪は、生きる事によって許されるのでしょうか?」
僕の姉さんは泣きながらこう言った…
罪が消える事はないけれど
許されるよう努力する事は出来るから…
「生きて国を愛せばよい…」
「あの時、いつもは三度鳴る鐘が二度しかならなかった…」
「神がその刻を告げなかったならば、それが答えだ」
「よき王女となれ」
僕達は、二人のおかげで斬首を免れた…
お城の宝石なども飢えて苦しんでいる民達に寄付した…
もちろん姉さんが隠し持っていたおやつも(笑)
「ううっ おやつぅ」
「姉さん…今日のおやつはブリオッシュだよ
一緒に食べるって約束したじゃないか
今からみんなで食べよう」
「ほほう それはなかなかいいアイデアだな」
「……うん!レン大好きっ」
僕は静かに微笑んだ
「僕もだよ姉さん…」
君を守るそのためならば―。
いつまでも、この国に笑顔の華が咲き続けますように…
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