Dick men

27/44
3241人が本棚に入れています
本棚に追加
/1071ページ
結局、俺のバット缶事件は謝罪の言葉すらなく、まるで何事もなかったかのように扱われてしまった。 それから皆で飲んでいるとタケシがやって来た。 『お疲れ!ってかハルナ顔ボテボテやん!!またブスになっとるやん!!』 タケシはハルナの顔を見ると笑っていた。 『まぁ座れやん♪ビールで良かろ?』 俺がビールを取るために立ち上がるとタケシは首を横に振る。 『明日も仕事やけん飲まんどくわ。ってか何かあったけん呼んだっちゃろ?どげんした?』 タケシは目線をハルナに送るが、ハルナを下を俯いたまま話そうとしない。 ハルナがなかなか言いだしにくいと分かったのか、トミーは優しく声をかけた。 『ハルナさー実際俺たちかなり心配しとったんぜ。 電話も通じんし。ここにおるつもりなら話すのが筋じゃない? 俺らはここが楽しいけん集まりよるったいね。 ここはハルナがわがまま言う場所じゃないやん。』 トミーの言葉は重く、かなり説得力があった。
/1071ページ

最初のコメントを投稿しよう!