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『酒で二万もいってないやろ?何に使ったん?』
俺は4人を見渡すように言った。
『確かに酒はちょっとしか使ってないけど…。
みんなで1カートンずつ買って後はジャグラーに運試しで使ったけど5分でなくなっちゃった♪♪』
トモは茶目っ気たっぷりにおどけて見せた。
『あはは!落ち込むなってカツヤ!俺が自分たちだけで使うと思うや?
ほらお前の1カートンたい。』
東は俺の肩をポンと叩くとあたかもプレゼントをするかのように渡してきた。
俺の金なのに……。
東の言い回しはなぜか憎めない。
完全に損をしている訳だが、どこかそれを感じさせないのだ。
恐らくこいつらとの長い付き合いのせいで感覚が麻痺ってしまったのだろう…。
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