スキー

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しばらくして、両親と敦達が再び病室を訪れた 「緋路、おはよー」 敦たちは精一杯元気に振る舞った 「おはよう」 緋路はにこやかに挨拶を返した 「夕べはどうだった?大丈夫だった?」 母親が心配そうに訪ねる 「うん、眠れたよ」 嘘をついた 本当は怖くて怖くて堪らなかった 未来が不安で眠れない けれど、言っても迷惑かけるだけ・・・ 心配かけるだけ・・・ 緋路はできる限りの明るさを振りまき、決して弱さを見せなかった
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