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ならない携帯………やっぱり、来ないか…返事。 リビングに入り、椅子に座る……左手には……相変わらず、音を出さない携帯を握り締めて。 無意識のうちに、煙草に火をつける……連絡待ちの落ち着かない気持ちをなだめるように………… 『姉ちゃん……メシは??』 ……まだ………そんな気にならない……… 《……ん……後で食べるから……優太、先に食べちゃいな》 吸い終わったばかりなのに………再び、煙草に手を伸ばしていた。 そんな時、左手に感じた振動……と同時に響き渡る音楽に、体がビクッ……と跳び跳ねた。 .
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