2995人が本棚に入れています
本棚に追加
「……俺さ……」
健が何か言い始めた。
どうしたんだ!?口をはさむのも悪い気がして、静かに健が話すのを待っていた。
「芽依さんが……彼氏と一緒で…………で、優太にまで迷惑なんじゃ……っていわれてさ………芽依さんが、遠くに行っちゃったみたいで………恐かったんだ………淋しかったんだ……」
…………健…………
「……スッゲー妬いた!!」
そう言って、こっちを見た健は……恥ずかしそうな顔をしていた。
《……ん~、、、、健は、優太と同じ。私の大事な弟だよ……言いたいことがあったら、溜め込まないで……ちゃんと言いな!》
そんな私に、いつもの可愛い笑顔で言った。
「……やっぱ、弟かよ~(苦笑)」
………うん、大事な弟だ。
.
最初のコメントを投稿しよう!