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「あのね、芽依さん……うち、親が離婚してんだよね」 健が突然、真面目な顔で言い出した。 「そん時……俺、二人に拒否られたんだよ……」 拒否られた!?二人に……って、両親に!? 「俺が、小6ん時……結局、じいちゃん、ばあちゃんがいたから……親父の方に残った。親父なんて、形だけ……実際は、祖父母に育てられてんだ………だから、優太と芽依さんの姉弟が羨ましい………」 消え入りそうな声が……健の心を写し出しているようだった。 《だから……健も私の弟だって言ったでしょ!?……困ったことがあったら、相談にのるし……淋しかったら、甘えに来な♪♪》 そう言った……そして、健の頭を撫でた……健が泣いていたから………… .
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