28/45
前へ
/494ページ
次へ
「ちゃんと腕まわして」 健が私の手をとりながら、自分の体にまわさせる。 今、私は健のお腹に腕をまわし……まさに抱きついてます。 「寄りかかっていいから♪」 そう言われ、健の背中に顔をつける。 ………普段なら、絶対にしない行為……… でも、今日だけは違った。 ガキだと思っていた健の背中が……やけに頼もしかった。 自転車を漕いでいる健の鼓動が心地よかった。 ……トクン…トクン……となっていた健の鼓動が……いつしか ドキドキ……と速くなっていったのを感じていた。 ……私……重かったかなぁ………健、疲れてるよなぁ……… その辺の高校生に負けず劣らず……私は、ピトッ……と健に体を預けていた。 .
/494ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2995人が本棚に入れています
本棚に追加