2995人が本棚に入れています
本棚に追加
ベッドに下ろされ……私ってお姫さま!?……なんて勘違いする余裕もないくらい、私は弱っていた。
「芽依さん……服脱がなきゃ」
ああ、私……スーツだった!! 健の言葉に、服を脱ぎ始めた。
「あわわ……」
変な声が聞こえ、そっちを見ると……真っ赤な顔に手をあてて、顔を隠してる健がいた。
………あっ、忘れてたよ。
《健……もう終わった》
「あー、ビックリした!!」
……なんだよ、ちょっとくらい覗けよ……って違うか!?
ベッドに横になると、健が布団をかけてくれた。
「おりこうに寝ててね♪」
そう言って、私の頭を撫でた。
……私は子供か!?
それでも、素直に健の言葉に従った。
.
最初のコメントを投稿しよう!