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『じゃ、お粥作ってくるから』 優太は、キッチンへとおりていった。 《……健……水ちょうだい》 体をおこそうとしたら、すばやく健が背中に手を回し 私はベッドに起き上がった。 「はい……水」 健に渡されたペットボトルを手に取り、のどを潤す。……うわぁ、冷たくて 気持ちいい…… 《ありがと……大丈夫だから、下に行ってなよ……健にも、うつっちゃうよ》 そう言ったのに、健は首を振り 「大丈夫、うつんないから♪……それに、一人だと淋しいでしょ!?」 こっちを見ながら、にこっ…と笑った。 ……私、大人だよ!?……………でも、傍にいてくれる……と言うのは、とても温かい言葉だった。 .
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