二人の間で

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『姉ちゃん…薬…』 あっ……また粉薬…… 《もう熱さがったから『ダメ!!ちゃんと飲まなきゃ』 ……飲みたくないのに……粉薬… それなのに、優太は私の方に薬を押し付けるように 渡してくる。 ……すくっ……と立ち上がり、私は薬箱を開けた。 確かあったはず………ガサガサ……ゴソゴソ…… 《あったぁ♪♪》 私の手には、なつかしいオブラート!!! これで飲めるし♪♪ 『芽依は、ガキかよ』 「芽依さん、子供……」 『姉ちゃん、ありえねー』 そんな三人の話し声は、敢えて聞こえなかったことにしよう(苦笑) .
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