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次の日、家に帰ると……飛ぶようにして、出迎えにきたのは……やっぱり健だった。
「芽依さ~ん♪お帰り♪……俺、ちゃんとお利口に待ってたよ♪」
無邪気な顔をして話す健が妙に可愛かった。
飼い主の帰りを待ちわびていたペット!?
思わず、手を伸ばし……私より背が高い健の頭を撫でてしまった。
嬉しそうな、恥ずかしそうな健を見ながら……リビングに向かう。
『姉ちゃん、お帰り…コーヒー!?』
おっ、気が利くじゃん♪
コーヒーを私の前に置きながら、優太は言った。
『姉ちゃんのせいで、健…大変だったんだから………何回も何回も【芽依さん、襲われてないかな!?】って。五分おきに………もう、ほんとにウザい!!!』
ははっ、、、、襲われてないけど………襲っちゃったよ(苦笑)
でも、そんなこと言ったら………健が壊れちゃうかも………
《なんにもしてないよ♪》
そう嘘を言うしか、出来なかった私。
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