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二階の自分の部屋に入り、ベッドに寝転んだ。
そして、左手に携帯を持ち………和哉に電話をした。
『もしもし』
……和哉の声だ……
《和哉!?》
…和哉の携帯に連絡したのだ。他の人が出るはずないのに………ただ、和哉の名前を呼んでいた。
『ん……どした、芽依……なんかあったのか!?』
やっぱり、和哉は 鋭い。いつもと違う私に、気付いたようだ。
《なんもないけど……和哉の声が……聞きたくなった》
普段……私は、そんなことは言わない。いつも強がってるから、素直に"会いたい"とか……言えない。ほんとは、会いたくても……酔ってるときだけは、めちゃくちゃ甘えたがり。
『可愛いこと言うじゃん♪………もしかして、飲んでる!?』
………シラフで、んなこと言わないから……和哉もそう思うよね!?
《ん………少しだけ》
突然、恥ずかしさが込み上げ……飲んでもいないくせに、酔ってるふりをした。
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