戸惑い

15/26
前へ
/494ページ
次へ
もう飲めない……そう言ったものの、和哉が持ってきたピーチの酎ハイを開けようとしていた。 それなのに………開かない!! そんな私から、和哉は無言で缶を取り……プシュッ……と簡単に開け、私に手渡した。 『ほれっ♪』 《…ん……さすが!!》 そんな私に……クスッ……と笑いながら、後ろから私の頭をわしゃわしゃと撫でた。 《あー、髪、ぐしゃぐしゃになっちゃうよぉ》 そう言ったのに、手を止めることなく 和哉は言った。 『俺…寝起きでぼーっとして、寝癖ついた芽依も好きだし…』 あっ………もしかして……私…… 《和哉……私のこと…好き!?》 『うん』 《愛してる!?》 『うん』 ……そうじゃなくてさ………… .
/494ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2995人が本棚に入れています
本棚に追加