序の章

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"なんだよ飯の用意もねぇのかよ……。"  いつもなら、夕飯を用意して待ってくれている彼女がいないことに腹を立て、冷蔵庫のドアを乱暴に開けて中をのぞく。  とりあえずビールと目に付いた食べ物を適当に取り出し、テーブルに叩きつけるように置いてテレビを付ける。  リモコンを手に取り、次々にチャンネルを変えるが特に面白い番組もなく、テーブルに片ひじをついてそれをボンヤリと眺める。 "ん…?なんだこりゃ?"
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