序の章

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 部屋に上がりこむと、ヒロシの彼女ユウカもいた。  挨拶もそこそこに、途中のコンビニで買ってきたビールとつまみをテーブルに広げてカンパイし、プシュッと小気味のいい音を立てて開いた缶の中身を勢いよく喉に流し込む。  俺のグチを聞いてもらいつつ、たあいもない話をして一段落ついて少し沈黙が続いた後、照れくさそうにヒロシがしゃべり出す。 「実はさ、僕達結婚することにしたからさ!」
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