◇三日月夜

1/1
前へ
/33ページ
次へ

◇三日月夜

からん…… 月が薄く開いた夜に。 からん…… 出店も去った夏祭りの跡に。 独り 浴衣を着こなし からん…… 下駄の音を響かせて。 地面に散らばる 食べかすやゴミ 豪華な扇子さえ 数々の落とし物 人々のはしゃいだ声も 夢幻のようで。 からん…… さて もう 帰らねば。 (詩案提供:薔薇林檎) 浴衣と月・下駄と扇子
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加