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どうにも客足が少なく、眠くてたまらない時間が続く。
「リミ・・・何してんのかなぁ~・・・」
ポツリと呟いても何かが変わる訳もなく、淡々と動く秒針を眺めていた。
「シン君~?どうも客が来そうに無いから、もう上がっていいよ!ちゃんと時間外も付けとくからね~♪」
オッサンに言われ、オレはちゃちゃっと着替えた。
「お疲れ様でした~!」
オッサンに挨拶して、オレは店を出た。あの三人が出てくるまで、どこかで時間潰しするかな・・・そんな思いだったものの、外は雨が降っていて、傘も無いから動けない。
とりあえず引き返し、三人の入っている部屋に向かった。
「あれ?早く終わったの?じゃあ、さっさと遊び行こ~♪」
一人が言い、残りも片付けを初めてすぐに部屋を空けた。
「これからどこ行く~?」
三人はキャーキャー騒ぎながら会計を済ませ、店を出た。どうやら傘を持っているらしい。
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