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『そう…か』
と、言うことは、ミクの前では話すことのできない内容
もしくは、
ミクはまだ知るべきではないこと
ミクには悟られぬよう、僕は眉根を潜める
あまり僕にとっていい話では無い、
それだけは容易に想像がついた
『お兄さま…?』
いけない、
気付かれたか?
僕は急いで笑顔を作る
『なんだい?ミク』
『帰ってきたら、どんなおはなしをお母さまとしたのか、教えてほしいの!』
『うん、いいよ』
『やくそくね、はい、小指っ』
『はいはい』
内心困ったことになったと思いつつ、
しかしどこか温かい気持ちで、ミクの小指と自分の小指を絡める
可愛い小指
可愛いミク
小さなミク
可愛いミク
僕の、たったひとりの妹
世界でいちばん可愛い
世界でいちばん愛しい
僕だけの 妹
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