僕らが居た場所

出会い

真夏の太陽が頻りに俺を照らし、汗を分泌させる。

頬を伝ってくる汗水が、息をする口に流れ込んでくるお陰で口内は塩の風味で満ちていた。

「くそッ。
何で携帯のアラーム鳴らなかったんだよぉぉ」

俺は今頭の中が真っ白だ。

今日遅刻すると、一週間の校内清掃ペナルティだと、昨日担任に宣告されたばかりだったからだ。