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凶は人とは思えないほどの速さで、町を出て北の方角を長い時間走りつづける。
休憩は勿論、一度も止まらずにだ。
だが、それでも町らしき物は見えず、凶は異変を感じてきた。
地図と言われて渡された紙には町のある方角など、最低限のことしかかかれておらず、目印さえかかれていない。
(…騙された…?…いや、そんなことをしてもアイツにとって得することなんてない…なら…)
凶がそんなことを考えていると、山に穴が開き、洞窟状になっている場所が見えた。
(そういえば洞窟にある町…とかいってたな。)
凶は半信半疑になりながらもその洞窟に向かうことにした。
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