だが、入ったはいいが、洞窟の中は明かりは無くて前も見えず、火をつけようにもつけるものが無い。
そんな中、凶は手探りで洞窟を進んで行く。
それでも、依頼人の言っていた町のような物は、暗闇の中見えることはなく、流石に凶も騙されたと思ったその矢先、凶の瞳に、とてつもなく明るい光が入ってきた。
「…ッ!」
暗闇の中見つけたその光は、暗さに慣れてしまった凶にとってかなり眩しい物だったが、次第に光っている物が何かを判別出来るほどになっていった。
「あれは…扉………!?」
凶の目には、光っている大きな扉しか写っていなかったが、よく見るとその前に人影のような物が見えた。
その正体を確かめるべく、凶は扉に向かって足音を立てずに近づいていく。
それと同時に、その人影もハッキリと凶の眼球に写ってきたが、それは後ろ向きで、フードのような物をかぶっており、顔も見えない。
(なんだ…?あの格好…?)
凶はそんなことをぼけっとしながら思っていたが、フードをかぶった者が凶の方向に振り向いた瞬間、凶の顔つきが変わった。
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