序章

3/5
前へ
/9ページ
次へ
「キラ?準備できた?」 アスランは柔らかに微笑んで彼を見つめる。 「まってよぉ・・・アスラン!今日の教科書多いから鞄に入らないよ!!」 彼は泣きそうな顔でアスランを見つめる。 アスランはひそかにそれを可愛いと思っている。 そんな顔を見るとますますいじめてやりたくなるけど、ぐっとこらえる。 「もう!ちゃんと教科書そろえて入れれば入るのに!!ほら。やってあげるから、貸して?」 アスランはそう答えて彼の鞄を整理していく。 「いつもありがとうね。アスラン」 彼、キラ・ヤマトはにこやかにアスランに微笑みかける。 彼はマイペースで面倒くさがり屋さん。 成績はいつもゲームばかりやっているのでテストはそんなに力を入れていないが、良い方だ。 マイクロユニット制作が大の苦手。“なんでこんなものがこの世にあるんだよ・・・”といつも心の中で叫んでいる。 得意なものはプログラミング。 唯一アスランに勝てる教科だ。 そんな彼の趣味はハッキング。 うわさでは学校のPCにハッキングして、テストの回答を事前に見ているらしい。 彼の髪の毛は柔らかな栗色でいつも寝癖が立っている。顔立ちはカッコイイ・・・と言うより可愛いの方がぴったりだ。一件女の子と間違えてしまう場合も多いらしい。 彼の瞳はアメジストのような紫の輝きを放っている。身長は小さい方。 彼なりのコンプレックスらしいが、これがショタロリ好きの女子には受けるらしく、毎日のように騒がれては写メを撮られまくっている。 はっきり言って迷惑だけど、女の子の前ではどうも反発ができない。 甘いものが好きで、アスランに甘えることも大好き。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

119人が本棚に入れています
本棚に追加