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キラのゲーマー話につき合わされはや20分。
いつもの交差点の前についた。
キラの家は右に歩いた先の豪邸、俺の家は左に歩いた先にある高層マンション。
「もうアスランと分かれなきゃいけないのかぁ。つまんないの!」
キラが眉をひそめて下に俯く。
「キラはもう十分喋っただろう?話したりなかったらメールでも電話でもできるからさ!」
俺はキラの肩をポンっとたたいて笑顔を見せる。
この瞬間、俺としても悲しい。
もっとキラと近くにいたい、話していたいなんて思ってるけどそんなこと思ってるってキラにばれたら俺のプライドが持たない。
「そうだね。じゃあ、ガンダム夢想クリアできたら電話するね!楽しみにしていて♪」
キラもそう言って笑顔になる。
「じゃあな!ゲームばかりしないでマイクロユニットの課題もちゃんとやれよ」
「わかってるよ!!バイバイっ!」
俺たちはいつもと変わらない挨拶を交わして歩き出した。
――――そう、これが俺たちの日常。
何時だって変わらなかったいつもの日常。
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