119人が本棚に入れています
本棚に追加
俺への不幸の招待状のご報告は、キラと分かれた直後からすでに始まっていた。
俺は一人、夕日の中を歩いていた。
いつも静かな裏通りの狭い道は今日はなんだか騒がしかった。
気づけば大きな運搬専用機が何度も往復をしている。
よくよくその機体を見てみると「セカイ引越しセンター」と書いてある。
誰か近所の人が引っ越すのであろうか?
まぁそんなこと俺には関係ない。
そんなことより早く課題を終わりにしなくては・・・。
キラからのゲームの武勇伝自慢通知が入るのだから。
なんとなくそれが俺の毎日の楽しみになっちゃってたりする。
俺は少し歩くスピードをあげた。
しばらく歩くとレンガ造りの高層マンションがある。
ここが俺の住んでいるところ。
自分で言うのも何なんだけど結構高級だったりしちゃってる。
何気にお気に入りの家だったりする。
でもそんなマンションもなんだか今日は騒がしい。
ダンボールがいくつか玄関の前に置いてある。
引っ越すのは俺のマンションの住人の誰かか・・・。
俺はマンションのフロントに入り、エレベーターに乗り、俺の住んでいる709号室へと向かった。
ドアの前に立ち、俺はドアノブに鍵を差し込み、開けた瞬間・・・
さすがの俺でも固まった。
最初のコメントを投稿しよう!