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名前
―――夜。
ガチャガチャ……ドンッ
仕事を終えた両親が帰って来た事を察知し、子犬を玄関から台所に行く扉の前に座らせた。
奥の部屋で見守る私達。
すると、父が扉を開けて入って来た。
父は一瞬何が起きたか分からなかったのか固まり、何かを考えていた。
「お前達、この犬が真美が言ってたゴールデンなんか?」
父は眉間にシワを寄せて、私達に問い掛けた。
ヤバい😖バレた😭
「「「……う…ん」」」
私達はバレたと思い、重い口を開いた。
「そうかッ可愛いなこれがゴールデンか」
ふぅ~バレてなかった❤
父は子犬を抱き抱え、こっちに来た。
「もう名前決めたか?」
座りながら言った。
「いいや、まだ決めてない」
譲が笑顔で言った。
「そうか!じゃ決めんとなあo(^∇^o)(o^∇^)o」
微笑みながら父が言った。
「うーんこの子犬は雄か」
子犬のお尻を見ながら独り言のように言っている父。
数分黙って考えていた父がひらめいたかのように子犬抱き高く両手を伸ばした。
「……りゅう…………子犬の名前はりゅう😃」
「りゅうか…良い名前だねぇ」
私が言った。
そして、子犬の名前は“りゅう”と名付けられた。
が、父がある事に気付いた。
「あれ…雌じゃないか!?」
父が苦笑いしながら言った。
「「「えッ!!?」」」
私達3人が声を同時に言った。
間違いの理由は父の見間違えだった。
慌ててまた、名前を考えようとしたが、時はすでに遅し……。
子犬はりゅうと言う名前が気に入っていた。
それを知った私達は、結局女の子なのに、りゅうと名付けた。
父が知った所で
家族が増え、
幸せな日々が
始まった。
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