2631人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は
産まれてすぐ死ぬはずだった。
心臓が停まったまま産まれてきた
何とか息をしたけど
心臓に欠陥があるって話だった。
いつ死んでもおかしくないですよ
と医者のお墨付きだ。
俺は
産まれてくるべきではなかったし
産まれてはいけない存在だった。
今ではそう思える。
俺がこの感情に気付いたのは
いつだっただろう。
この心臓は爆弾と同じで
取り扱いを間違えた時点で
アウトだ。
俺以上に脅えていた両親は
少しでも顔色が悪いと学校を
休ませた。
家に居る時間が多く、
ベッドに居る時間が長く、
そんな中で
いつも側にいてくれる存在が
貴方だった。
最初のコメントを投稿しよう!