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「お前大丈夫かー?」
だるそうに誰かが聞いて来た。
…ん?この声…まさか!!!
僕は春斗から視線を移す。
……やっぱり。
春斗に話かけた人物とは、生徒会会長である"宮沢蓮"だった。
食堂にいる殆どの人の視線が一気にこっちに向く。
あー…視線が痛い。
耳を澄ませば僕達の悪口を言ってる人もチラホラ。
言いたい事があればはっきり言えばいいのに!!
僕はモヤモヤとイライラで春斗と会長の話も聞かず俯いていると…
「おーい天パーどこー?」
ふいにそんな声が聞こえた。
天パ?天パって誰だろう?
気になったので顔を上げると…副会長が近づいてくる。
「総太…俺は天パじゃねぇ。髪が少しくるってなってるだけだ」
「ここにいたんだ。安心なさい。貴方は立派な天パだよ、蓮。」
「てめぇな……。」
会長と副会長が会話をしている。
でもそんなのどうでも良くて…
会長もかっこいいけど天パだっていう事もどうでも良くて…
陰でコソコソ何か言ってる人も全部どうでも良くなって…
僕はただ副会長に見惚れていた。
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