2 誘惑

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「希美⁉」 「岸、大丈夫か?」 群がる部員達に向かって、嵩也は平然と言ってのけた。 「俺。保健室に連れて行きます❗」 言ったが、早いが。 私をお姫様抱っこして、走り出した。 「―❗」 私の声にならない叫びと、求めた助けなんて…誰も気付かず手を振っていた。 ―神様、助けて❗
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