2692人が本棚に入れています
本棚に追加
「用意できたー?」
「んー。」
俺は母さんの友達が運転する車で常磐学園に向かった。
-常磐学園の門前-
「んじゃぁお母さんは行くからね。入ったら理事長室に向かいなさい。そしたら、紅(コウ)がなんとかしてくれるわ。」
紅っていうのは叔父さんの名前。
「ん、分かったよ。母さん。」
「んもぅ!亜樹って呼んでって言ったじゃない!」
「はいはい…。亜樹。」
「ふふっ。あ、このメガネつけてなさい。絶対学校では外しちゃダメよ!…じゃバイバイ。」
「バイバイ。」
手をふりかえすと車は行ってしまった。
俺はメガネをかけて、再び学校のほうへ振り向いた。
「さて…、理事長室に向かう前にこの門はどうすれば…。」
常磐学園の門は物凄くでかかった。
…俺の10倍はあるんじゃないか?
「どうしよう…。」
最初のコメントを投稿しよう!